機青連20周年記念事業
「第1回パネルディスカッション」

2001年08月08日

場所 食事苑京阪(PM6時半~10時)
司会 東記念事業委員長、寺田代表幹事
パネラー
  (株)ヤスダモデル 安田清之社長・(株)中村鉄函製作所 中村龍一社長
  生田産機工業(株) 生田泰宏社長・(有)日光電気製作所 今井琢也社長

テーマ 「育とう。。革新・変化」

1、まず各会社、個人の自己紹介(4者とも)        

2、会社、自分の機青連への思い、自己啓発等のついて 安田氏:「なにくそ」と想う怨念パワー(5年から10年は持つ熱い思い)も原動力にやってきた企業 展開として「デザイナー」と言う言葉に憧れをもちデザインの仕事もするようになったのがきっかけ。 中村氏:当初中村鉄函製作所は3人からスタート。板金よりも製缶屋としてやってきた。そんな中、元公社さんを通じて長島精工さんと出会う(機青連との出会い)。板金部会での工場見学で自社を見てもらった時に先輩方に工場内の指摘を容赦なく言われた→原動力。 製缶から板金への移行のきっかけは・・・板金は製缶より技術がそれほど要らない、一人前に早くなれる。 生田氏:元は現在のイシダはかりで営業をしていた。生田産機へ入社し、入社2年目にタナカテックの社長との出会い。(機青連との出会い。。。同業の中でなんでも言える、相談できる場所がもてるようになった) 「会社を自分の意志でこうしたい!!」「自分がどれだけのビジョンを持てるか!」等誰にも負けない強い意志、考えを持ち原動力に変えてきた。 今井氏:当初自分の親の仕事はやりたくなかった。機械弄りは好きだったが。。。しかし、自分が・・・ と言うよりも家の家計ののことを考えるといつの間にやら起きている時は仕事(機械加工=削る)の 毎日だった。  元公社さんを通じて機青連を知る。立派な機青連の社長方、先輩等を見ているうちにどんどん吸収し ていきたいとおもい、何もわからないままいろんなところに出て行くようになった。今より言い暮ら しをしたいと思う事が更なる原動力となった。

3、今迄の苦労話、大きな壁にあたった話 安田氏:3Sから始まる会社づくり(挨拶、整理整頓・・)社長自らが挨拶をし会社を変えていった。 「掃除」をじぶんからする事により自分を変え、会社を変えていく意気込みが無いとだめだ! 品質の苦労…不良品が多く全数帰って来た時もあった。いまは社長が全数検査をしている。 中村氏:会社を変える=チャンス=出会い。どう生きていくかを真剣に考えた時、せめて行かなくては 何も残らないと知る。当時某M重工の仕事をしてたがバブル崩壊と同時に辞めた。板金(鉄)は最後 は価格競争しか残らないので、SUS専門の板金業者へ転換する。 生田氏:入社当初から、親父とのライバル意識の強さがあり、「10年後は俺の方が考えている!!」 と考えの対立。自分を駆り立てる原動力にするものは、5年、10年先の考えであり、誰にも絶対負 けない自分の強い意志である。今現在は、親父の死に直面し機青連の大切さを改めて知る。また、社 員へおもいに対して自分の中で「葛藤」がある。 今井氏:新社長としての自覚とこれからの挑戦意識が高まってきた。困った時の機青連の先輩方への相 談が出来る事があって今が有る。工場の移転、仕事の加工方法、設備等相談できる先輩方がいるのが ありがたい。生活空間2畳半から70坪への飛躍が出来たのもすべて皆さんのおかげである。機青連 において不可能を可能にする・・・それが機青連!! <大栄製作所 吉岡恵>

本日の二十周年記念事業第1回パネルディスカッションは、パネラーの皆さんはじめ、実行委員の皆さんご苦労様でした。久しぶりに機青連の原点に触れることができた気がします。特に、日光電機の今井さんは、機青連の原点そのものを実践中のようですね。ご本人は大変でしょうが、何か嬉しくなりました。秋田さんも同じ道を歩まれましたね。とにかくやってみる行動力が何より大切です。頑張って下さい。安田さん、中村さん、生田さんの現場改善、3Sのお話し、懐かしかったですね。全部その場におりました。安田さんの通り診断では、埃まみれになりました。中村鉄函さんでの例会は、犬が怖かった分、現場の3Sに対する評価がきつかったんでしょうね。生田産機さんの通り診断でも、ロッカーを開けて、中身をほり出したことを思い出しました。あの荒療治が、会社を目覚めさせるきっかけになったのでしょうか。
機青連は、自らが積極的に参加しないと何も得られません。会に所属するだけで何のメリットも意味もありません。機青連の事業を共に楽しみ、苦労を共にすることから本当の仲間が生まれます。機青連の事業を通じて、経営(マネジメント)の勉強ができます。会社では出来ない実験を機青連で出来ます。
機青連に入って仲間が出来る頃、一番機青連が面白い時期かもしれません。この時期に自分の位置を知り、何を成すべきかが見えてきます。このときの行動力が将来大きな差になります。何でも目新しく、面白いと思う時期の次は、具体的なテーマをもって、課題克服に取り組んでいただきたいと思います。 機青連は単なる仲良しクラブや親睦会ではないのです。生産管理のための3S活動、販路拡大のためのマーケティング研究、展示会出展、雇用問題の第一歩としての就業規則の研究等、機青連の先輩達が実行してきた活動に、じっくりと取り組んでほしいと思います。これらのテーマなら先輩達が先生になってくれます。
発足当初の機青連は、全てが手探りの中での活動で、試行錯誤の繰り返しでしたが、今は、良い先輩がいて、先生になってもらえます。先輩の話しを聴くだけではだめで、自分が実際に経験することが必要です。自らが経験して新しい自分を見つけて、特長のある企業の経営者になってもらいたいと思います。日光電機の今井さん、今の素直さを忘れないで下さいね。皆さん遅くまでご苦労様でした。
<財団法人京都産業21 森西さん>